春におすすめ はなやかに香る台湾烏龍茶

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春におすすめ はなやかに香る台湾烏龍茶

台湾茶へのいざない

2年前、まだコロナのコの字も聞かれなかった頃、
台北に行って以来私は台湾烏龍茶の虜です。

↑台北で行った台湾茶専門店。
元々、日本茶も紅茶もハーブティーも、茶と呼ばれるものはおおむね好きでしたが、特に台湾烏龍茶の香りに魅せられました。
烏龍茶というと、居酒屋で出てくる茶色いウーロン茶、あの味を想像しますが、
発酵の浅いタイプの緑茶に近い烏龍茶もあって、私はそっちが特に好きです。

台北でうっかりこの紫砂壺(しさこ)のセットを買ってきてしまったんですね。
紫砂泥から作られた素焼きの茶壺です。
中国の宜興では、鉄分を含む紫砂という鉱石が採れます。
掘り出して粉砕し、水を加えて粘土状にしたものが紫砂泥。
紫砂泥で作った焼きものです。
これでお茶を淹れると、渋みや灰汁が茶壺に吸収されて、より澄んだお茶が味わえます。

始めは土気のあるにおいがするので、煮立たせない程度にお湯で1時間ほど煮てから使います。
使っていくうちにつやが出る。
使って茶壺を育てることを「養壼」と言います。
そういう大事に持っていたい道具はむしろ自分を育てるものだなと思うんですけどね。
気持ちの上でもこれで飲むとおいしい。

奥の茶壺と似たような形のガラスの器は茶海と言います。
茶壷から直接茶杯へお茶を注ぐと、最初の方は濃度が薄く、最後の方は濃くなります。
茶壷から全てのお茶を一度茶海へ移し替えて、濃度を均一にするための道具です。
日本茶などと違うところは、茶葉を入れると足し湯をしながら何煎も飲めることです。
一煎一煎微妙に変化する味わいを楽しみます。

これは陶磁器で有名な景徳鎮の茶杯。透かしが入っててすてきです。
ホタルと呼ばれたりもします。

一口に台湾烏龍茶と言っても様々な種類があります。
今回は時に春におすすめの品種をご紹介します。

金萱茶

金萱茶。キンセンチャと読みます。
もともとハーブティーなどのフレーバーが好きだったのですが、台湾茶ではこの金萱茶に最初に魅せられました。
茶葉のみなのに、ほのかなミルク、バニラのような甘い香り。もちろん香料ではありません。かと言ってクセを感じるほどの強い甘さではなく、緑茶のような爽やかさも持ち合わせています。
飲んでみて、驚いてほしい一品です。

文山包種茶

蘭のような香りと言われる文山包種茶。ブンザンホウシュチャ。
こちらの方が金萱よりも緑茶に近い味わいです。
品のある芳香が鼻の奥に広がり、とても飲みやすいお茶です。
台湾茶の中では手頃な値段なので、デイリーに飲めるお茶。
台湾茶初めての人にオススメです。

茉莉花茶

ジャスミン茶。コンビニで売っているのは、
香料によって香りづけされたジャスミンですが、
このジャスミン茶は開ききる前の花と茶葉を重ねて、
花から直接香りを移しています。
それだけでもとても贅沢ですが、お茶から咲きほこるジャスミン香は、本当に華やかな気持ちにさせてくれます。

玫瑰花茶

玫瑰(メイクイ)花茶、バラの花のお茶です。
蕾のバラをドライにして、色も香りも閉じ込めたそのままの形。
見た目にもかわいいので贈り物にも向いています。
このままでもいいのですが花そのものがとても強いので、
和紅茶に2つくらい玫瑰をブレンドして飲むのが私のオススメです。

お茶菓子には、ドライフルーツやナッツなど素朴なものがよく合います。
マーラーカオなんかも簡単にできるので、家で蒸かしたてを食べるとおいしいです。

どうやら今年もまだ気の抜けない春です。
家で過ごす時間が長くても、おいしいお茶があれば、家にいるのも悪くないと感じます。
季節の移ろいは受け取ろうとすればするほど、細やかに変化を感じ取れます。
せっかく変化のある気候の国に生まれたのだから、味わって楽しみましょう。

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畑山 紫
ライター

畑山 紫
(はたけやま むらさき)
ライター。植物とお茶、香りのするものが特に好き。
ビザールプランツの実生記録を主に投稿していきます。

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