子供がいる人生といない人生

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子供がいる人生といない人生

いきなり余談ですが、ここで使っている絵画は海外の美術館のパブリックドメインになっているものから探してくることが多いです。
このタイトルで記事を書こうと絵を見ながら子供が描かれているものでたくさん出てくるのはやはり聖母子像です。この絵は1500〜1600年頃に描かれたものです。

結婚の目的とは

私は20代後半に結婚して30代中盤で離婚し、そして再婚しています。


初婚のあいだも子供はいませんでした。
もしできたらできたでそれでも良かったし、でもどうしても欲しいという感じでもないまま結婚生活を送っていました。
その日々に特に不足はありませんでした。
元夫も私もフリーランスで、自分のやりたいことを優先して生きてきたので、結婚したと言っても、家族を作ろうとかそういう計画もないままでした。
再婚した今も状況的には同じです。
安定しない生き方を選んでいるけれど、一緒に生きていく人がいると心強い。
精神的な意味でも、経済的な意味でも。

お互いの仕事への取り組みの姿勢にいい影響を受け、仕事上でもある部分で私たちはパートナーです。
ふたりで暮らすと、ひとりで暮らすより生活費の大きな部分、家賃、光熱費は半分になります。経済的にどちらかに頼りきるかたちではなく、あくまでも自分を自由にできるお金は自分で稼ぐこと。なおかつお金のことに終始しないで、やりたいことのために生きること。
そしてできることなら、生きてきた思い出を共有できる人がいてほしい。
私にとって結婚はそれを実現するための生き方の選択肢でした。

結婚にもいろんな形があります。
よく恋愛と結婚は別ということを聞いたりするけれど、恋愛のはじめのときめくような感覚は持続しなくて当たり前。

私は恋愛とは、他の人とは異なる近さの信頼関係を結べる相手と時間を共にすることだと思っています。その先で共に老いていくのがいいなと思える人物と暮らしを創造すること。

もちろん制度としての結婚に乗るか乗らないかはそれぞれに選択することです。でも基本的なこととして、心が望むように一緒にいたい人としか、心地よく一緒にはいれません。我慢や無理をすると必ずどこかで歪みが生じます。

子供がいる人生

私にとって子供を産んで育てることは人生の必須事項ではないけれど、あり得ることかも知れないという位置付けでした。
それは今もおおむね変わらないのですが、徐々に出産のリミットは実感されてきます。近しい人たちも芸術に関わる人がほとんどですが、傾向として結婚しない人、晩婚傾向、高齢出産が多い印象です。35歳を過ぎたあたりから、40になる前に一気に出産報告が増えました。 

そういう状況をSNSなどで垣間見ながら、自分の体に返ってきますが、本当に産まなくてもいいだろうかと思うことはあります。
子供が嫌いなわけではなく、普通にかわいいとは思う。
自分の子供とはどんなものか、妊娠出産とはどういう経験なのか、いくら情報で知っても体験は未知のもので想像を絶するでしょう。自分がこの世にやってきた道のりでもありますから、そういう意味で興味もあります。

こうでなければならない、と思い込まない


再婚した夫とは、付き合い始めるときに子供についてどう考えているかを話しました。ふたりともそれなりの年齢だったので、付き合う段階で先を見据えておく必要がありました。
夫はどちらでもいいと、私に近い感覚でした。このとき私はもし、子供は絶対にいらないと言われたら結婚しなかったかも知れません。子供を持つことは必須ではないけれど、可能性として自分が子供をもつという未来をまだ完全に閉ざしたくはない感覚はあったからです。「今はどっちでもいいと思ってるけど、子供がほしいと言い出す可能性もある」と夫に伝えたと思います。

けれど実際年齢を重ねるほど、生殖能力は低下し「自然に任せる」ようなスタンスではなかなかできないというのが現実です。つまりもはや、ちゃんと望まなければ子供はいない人生になるというところに差し掛かっているわけです。
ここに来ても「ちゃんとタイミングを合わせてみよう」という具体的な子作りをする気にならないとしたら、私は子供を持たない人生を送るのだろうし、そうなる予感がしています。

この記事を読んでいる中には、あらゆる努力をして子供を望んでいる方もいらっしゃるかも知れません。
もしも望むようにならなくても、人生はあなたのもので、どんな経験でも豊かなものには違いないです。
私にはその核心があるので、どちらでもいいと思えるのかも知れません。

何より結婚すれば子供は産むもの、そうでない人生をどこか不完全のように見做してきたこの社会ですが、その基準に私たちが合わせる必要はありません。
「こうでなければ」に振り回されて、感じなくてもいい不安や劣等感を背負わされることは往々にしてあります。でもそれはあなたが感じなくてもいいものです。

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畑山 紫
ライター

畑山 紫
(はたけやま むらさき)
ライター。植物とお茶、香りのするものが特に好き。
ビザールプランツの実生記録を主に投稿していきます。

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