自分を自由にするために

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自分を自由にするために

専業主婦だった母の心機一転

私の母は40歳を超えるまで専業主婦でした。
高校卒業後は一度就職していますが、22歳で結婚して以来、
職にはつかず、子育てをし、祖母の介護をし、
ずっと家族を支えてくれていました。

父と母は共通の趣味もあって仲の良く、
周りからもうらやましがられるような夫婦でしたが、
私が中学生の頃父の浮気が発覚しました。
母は父を好きだったので、当然やめてほしいと何度も話しました。

でも父は、これまでと何も変わらないし、
家にも帰ってくるし、別れる気もない、
つまり母に黙って耐えろというのです。
ひどい話ですよね。
当時の家庭の状況はガタガタでした。
母は食事中に泣き出したり、それに父がいらだったりの日々でした。

その時の父は、自活する術もない母が家を出て行ったり、
子供たちのことを放っておけるはずがない、
経済力も行動力もないと思い込んでいたのでしょう。

しかしここからが母の凄いところです。
母はそこから自分の力で生きていくための準備を始めました。
まず免許を取りました。

そして祖母の介護の経験を生かしてヘルパーの仕事を始め、
介護福祉士の資格取得のためにかかる資金を、食料品の個人配達のパートをしながら稼ぎました。
その間祖母の介護も、私たち子供の生活のことも、
すべてをこなしながらです。
同時に父の動向には耐えながら。
母の努力で家族は何とか家族の形を保っていました。

4年後、在宅介護をしていた祖母が亡くなりました。
お葬式のことなどが一通り落ち着いてから、
母は、中学生だった妹を連れて家を出ることにします。
大学生になっていた私はこのタイミングで一人暮らしを始めました。

父にとっては信じがたいことだったと思います。
一切の家事を母がやっていて、
洗濯物ひとつ畳んだことのないような父です。

母はずっと耐えていました。
でも耐えながらずっと自分の力で生きて行くための準備をして、
機が熟した時に行動に移したのです。

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何かを始めるのに遅いということはない

祖母の介護も最後までまっとうし、
親戚との付き合いも良好だったのですが、
母が出て行くと聞いたときの祖父母の姉妹や嫁は、
自分たちも同じようなことにはずっと耐えて生きてきた、
家を出て行くなんてありえない、
祖母の介護も義理や厄介でしていたのか、
という反応でした。

この意見は私にもショックでしたが、
祖母たちの世代は一度結婚したら離婚するとか
別居するなんている選択肢がほとんどなかった時代です。

Walter Langley

女性の生き方を縛ってきた社会

今のように女性ができる仕事もなければ、
離婚ということは一家の恥のように言われ、
実家に帰ったとしても肩身が狭い思いをして暮らすことになります。
だから何があっても耐えるしかなかった。
家族のために生きるしかない状況に女性は仕立て上げられていた。
まったく悪しき伝統です。

だから親戚の女性たちの言葉は、
彼女たちの悪意ではなくて、
耐えることを当たり前とされてきた世代の、
すべての憤りの女性の言葉です。

別居をしてからの母は
子供たちも順に社会に出て行き、仕事に打ち込みます。
新しい社会のつながりの中で、自分の居場所を見つけ、
経済的にも安定し、ケアマネージャーになって忙しくしています。

家事能力ゼロだった父もいつの間にか自活能力をつけていました。
今は時々家族で集まって食事をすることもできる距離感に落ち着きました。

どんなことが起こっても大丈夫と言えるように

あの頃の母のことを思い返すと、
何かを決意して始めるのに遅いということはないなと思います。
離婚を思いとどまる大きな理由の一つに、
経済的な問題があります。
本当は別れたいと思っても、子供が小さくて働きに出られない、
家にいなければならないという事情の方も多いでしょう。

けれど今ではネット環境とノートパソコン1台あれば、
仕事はできる時代です。
それもその場しのぎの仕事ではなくて、
ウェブ関係でキャリアを積み重ねることができる仕事もたくさんあります。
最初は副業を始めるくらいのスタンスで初めてみて、自分に合うタイプの仕事を選んでいくこともできます。

私にはできないと思うと何もできません。
そうではなくて人生はやるか、やらないかです。
やり始めれば積み重ね、キャリアになります。
どんなことがあってもいつでも自分を自由にできるように、
思いのままに行動できるように。


耐えて人生を過ごすことほど辛いことはありません。
何かを理由に自分を縛るのではない生き方を。
あなたの体や感覚は、生きている喜びを感じるためにあります。

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畑山 紫
ライター

畑山 紫
(はたけやま むらさき)
ライター。植物とお茶、香りのするものが特に好き。
ビザールプランツの実生記録を主に投稿していきます。

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